6/2 カレーの作り置きにはご注意を!
こんばんは!!
いつも読んでいただきありがとうございます😊
このブログを読んでくださる人は学生さんが多いと思うのですが
みなさんは自炊とかするでしょうか?
なかにはこのコロナの自粛期間に乗じてメキメキ料理の腕を上げた人もいるかと思います
まあでも、大半の人は結局コロナの前とそんなに変わらないって感じではないでしょうか😅
私自身もこれはチャンスだ~とか息巻いていましたが、結局は外食がテイクアウトへと変貌を遂げただけです…
そんな私でも時には自炊をしなければと思い立ってレシピを検索します
その時にまず考えることは、食べたいものとか調理のしやすさももちろんですが
何より、一度作ったらしばらくはそれだけで生きていけるもの
ということです
簡単に言えば作り置きが可能なものということですね
そして数ある料理の中でも私たち学生の味方と言えば、カレーではないでしょうか
一度に大量に作れて、自分好みにアレンジがしやすくて、おいしい
みなさんも一度は作ったことがあると思います
余談なんですが、カレーってどうやって発音してますか?
というのも、どうも私のカレーの発音って変みたいなんですよね🤨
お魚のかれいと勘違いされることがけっこうあるんです
私は「カ↗レー↘」って言っちゃうんですが、やっぱ変なんですかね…
我が家では多分この呼び方な気がするんですが…
もし私もだよーって方いましたら、どうか教えてください!!
もう四面楚歌とかそんなレベルじゃないので😂
ちょっと脱線してしまいました
ここからは本題に戻って、
私たち学生の味方であり、キャンプや林間学校では必ずと言っていいほど登場してくるカレーなんですが、
しばしば食中毒の温床になってしまうんです
ということで今日は、カレーが引き起こす食中毒について
微生物学の観点から迫っていこうと思います!
まず、カレーが引き起こす食中毒の原因菌なんですが
クロストリジウム属に分類されるウェルシュ菌という菌になります
このウェルシュ菌なんですが、私たちの周りに広く存在していて
特に河川や、下水、海や土壌中に多く生息しています
また、私たちの腸管にも共生している菌です
なので結構いろんなところで食中毒を引き起こしてしまうんですね
そして、このウェルシュ菌の微生物学的な特徴が、どうしてカレーで食中毒として起こりやすいかを説明する大きな鍵となっています
どんな特徴かといいますと、
ウェルシュ菌はグラム陽性桿菌で、偏性嫌気性菌であり芽胞を形成することができる、という特徴です
簡単に言えば、ウェルシュ菌は酸素が存在していない場所で活発に活動を行い、けっこうな高温に対しても芽胞を形成することで耐えることができるということです
みなさんカレーを作るときはおいしくなーれと願いを込めながら、じっくりと煮込んでいきますよね
その煮込んでいく際に、ほかの熱に弱い病原体は死滅していくのですが、ウェルシュ菌は芽胞を形成してなんとか耐え忍んでいってしまいます
また、加熱によってカレー内の酸素がどんどんと放出されていき、嫌気的な状況も同時に作り上げられていくんです
そうなることで、カレーの中はウェルシュ菌の独壇場と化していくのです
そしてカレーが出来上がったあと、きっとそのまま蓋をかぶせて寝かしておくと思います
その行動が命取りでした
寝かしていってる最中に、カレーの温度は徐々に下がっていき
ウェルシュ菌が繁殖できる温度(43~47℃)に達した瞬間に爆発的に繁殖して、カレーはウェルシュ菌の養殖場となるんです
もちろん食べる前に再加熱すると思いますが、もう時すでに遅しです
再加熱を行っても芽胞というバリアによって生き延びて、あとは皆さんの中に入っていくだけとなります😖
さてここからは毒性の話ですが、
ウェルシュ菌が体内へと侵入した後、なにかしらの刺激によって腸管内で芽胞を形成した際に、エンドトキシンを放出します
このエンドトキシンが人体に有害な作用を及ぼすことで、食中毒を発症していきます
症状としては、水溶性の下痢や腹痛、ガスの過剰な産生が主となります
ただ、致死性は極めて低く、ほかっておけば自然と治癒することも特徴です
まあ、しばらくは便器と半同棲生活となるので最悪なことに変わりはありませんが
ではどうすればカレーが起因となった食中毒を防ぐことができるのでしょうか
まず第一に、作りおかないということが挙げられます
また、再加熱の際にしっかりと混ぜて空気と触れさせることも、好気性の状況を作っていくという点で有効な対策かもしれません
つまりは、食べきれるけ作って、怠けようとしないことと
愛情をこめて、おいしくなーれと唱えながら、じっくり温める
この2点が大事なことということです
これからの季節はとくに気を付けて、自炊を頑張っていきましょう
ちなみにですが
カレーに少しはちみつを加えて食べると、まろやかになって結構おいしいですよ
隠し味ってやつです🙃
そんなはちみつに危険な罠が??
こちらの記事を読んで、ぜひお確かめください!!
6/1 メタノールは「目散る」アルコール!?
こんばんは!!
いつも読んでいただきありがとうございます!!
みなさんはコロナやインフルエンザに対する予防として、何を意識して行っていますか??
外出の自粛やソーシャルディスタンスの確保など、人と会う機会を減らして菌をもらう可能性を減らすことをした人がいると思います
また、手洗い・うがいを徹底して行っていった人もいると思います
そんな中で、みなさんが特に意識して行っていることは
アルコールで除菌することではないでしょうか??
コロナウイルスにはアルコールが効くということも広まり、各地でアルコール除菌薬が品切れになったというニュースは話題になりましたね😥
そして、それを解決するべくいろいろな方法が試され
その中には、お酒で代用していこうというものもありました
そんななかで、更に供給数を増やそうとわかりませんが
お酒に紛れて、なんとメタノールも流通するようになったのです
みなさんの中には、メタノールもエタノールも一文字しか変わんないし、別にいいじゃないか
と感じる人もいるかもしれません
しかしこれがそうではないんです!😬
この一見似ていて、まるで兄弟のようなふたつの間にはとんでもない差があるんです
もし間違えて飲んでしまった時には、恐ろしい結末がまっているかも…🥶🥶
ということで、今日はそんなメタノールの危険性について
生化学の観点から迫っていこうと思います!
まずは構造の話なんですが、
エタノールとメタノール、名前が似ているだけあってほとんど変わんないんですよね
何が違うのかというと、
メタノールはメチル基にOH基がついていて、別名をメチルアルコール
エタノールはエチル基にOH基がついていて、別名をエチルアルコール だということです
これら二つとも、摂取するといわゆる酔った状態になるのですが
そのまま体にとどまって排泄されるわけでなく、代謝されて排泄されます
エタノールは肝臓内で、まずADH(アルコールデヒドロゲナーゼ)によってアセトアルデヒドに分解され、
そのあとALDH(アセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ)によって最終的に酢酸へと分解されます
一方で、メタノールですが
最初は同じくADHにより分解されホルムアルデヒドとなり
最終的にギ酸へ代謝されていきます
そしてこのギ酸が、有害な作用を及ぼします
ギ酸によって神経は脱ミエリン化され、機能が障害されるとともに、
アシドーシスに陥ることによっても、さまざまな症状をもたらします
その中でも最も強く症状が現れるのが、目なんです
どうしてかというと、私たちはビタミンAの活性型のレチノールやレチナールによって光を感じ、見るということができているのですが
このレチノールからレチナールに戻すときに、ADHと似ている酵素を用いており
エタノールが体内にあった時、競合的にその作用を阻害していくため、視力に対し大きな影響を及ぼしていきます
そうです。
メタノールとは、視力を奪うアルコール、つまり「目散る」アルコールというわけです
覚えやすくないですか…??
さてさて、ここまで読んできて
まあ自分は間違えてメタノール飲んじゃうような馬鹿じゃないとか、そんなのお酒大好きな酒豪がやる話でしょうとか
思ってませんか??😑😑
じつはこのメタノール、私たちのごくごく身近に存在していて
今でも誤飲が起こるものなんです
どこにあるかというと、不凍液の中です
これは、エアコンや車に使われていて、冷却水が凍らないようにしているものです
車とかエアコンって言ったら、ほんとその辺にジャンジャンあるものです*_*
なのでもしも、自分の周りでメタノールを誤って飲んでしまったという方がいたら、
迷わず、お酒を飲ませてください!
酔って嫌なこと忘れようってこと?とかいうおふざけはなしで
ちゃんと理由があります
さっきエタノールもメタノールもとりあえずは肝臓でADHによって分解されるという話をしました
なのでエタノールを摂取することで、メタノールの分解を競合的に阻害します
そして、メタノールの代謝産物が溜まる前に排泄されるようにするんです
どうか覚えておいてください😀
こちらの記事もおススメです!
てんかんに対して正しい知識をもって、いつか誰かを救えるように^_~
みなさんが普段どんなことを不思議に感じてるのか教えてほしいです!
いろんな人の考えに触れて、成長していきたいです😸
5/31 コアラから学ぶサバイバル術
こんばんは!!!
いつも読んでいただきありがとうございます!
みなさんいきなりですが、コアラってかわいいですよね笑
勉強に疲れたときにリフレッシュをしたくてよく動物の動画なんかを見るんですが、
今日はどういうわけかコアラに行きついたんですよ😆
そしたらあの子たちほっとんど動かないんですよ、
もう動画なのか静止画なのか分かんなくなるくらいにಠ_ಠ
途中から勝手に我慢比べを始めてしまいました
まあ、結果はみなさんの予想通り私の完敗でしたけど
そんなにらめっことだるまさんが転んだなら多分負け知らずなコアラたちですが
(だるまさんが転んだは多分勝つこともできなさそうですけどね)
なんで「コアラ」っていうかみなさんご存じでしょうか??
今日はボケずにす~っと行きますね
コアラの語源は、オーストラリアの原住人であるアボリジニの人たちの言葉で「水を飲まない」という単語みたいなんです
というのも、あの動かざること山の如しなコアラは、
生活の中でほとんど水を飲むことがないんですよ
いくら出不精で、ぐ~たらな私でもさすがに水飲むことを億劫に感じたことはないです
さて、コアラなんですが
彼ら、かなり省エネな生き物なんです
というか省エネにしないと生きていけないんですよね、コアラは
コアラに関して、一番よく知られていることと言えば
そうです、彼らの主食はユーカリだということですよね
この主食っていうのが私たちの考える主食とはだいぶん異なっていてですね
例えば私たちにとって主食とは、
ご飯とかパンとか、食事の中心となるものを指しますよね
それ以外にもおかずとして、肉とか魚とか主菜や副菜などといったものも食べると思います
でもコアラにとって主食とは、中心とかそういう次元じゃなくて
それしか食べないんです
つまり、コアラは生まれてこの方ずっとユーカリだけを食べて生活していきます
簡単に想像がつくと思いますが
ユーカリだけでエネルギーが十分補えるわけないですよね
だからなんです
彼らが一日中木の上で動かずじっとしているのは😲
無駄なエネルギーを使うことなく、省エネで生きていこうとした結果なんです
そして、エネルギーだけでなく水分までもユーカリから摂取していきます
だからコアラは、水飲み場まで動いて水を飲まなくても大丈夫ってことです
さて、これではただのコアラ日記になってしまうので
ここからは少し、私たちのことも書いていきます
タイトルにあるように、私たちはコアラからサバイバル術を学ぶことができます
コアラのことを知っていたら、少しだけ生存率が上がるかもしれません
どういうことかというと
もし、みなさんが砂漠で遭難してしまったり、水がない状況に陥った場合に
何を考えて、どうするでしょうか??
多くの人は、砂漠ならいわゆるオアシスと呼ばれるような水場を探すことを考えることでしょう
つまり、水を探し求めると思うんです
これ自体はものすごく大事なことで、
私たち人間は、水を飲まなければ死にます
このことは生理学の観点から説明ができ、
私たちの体は、仮に水の摂取がなかったとしても、一日に
最低でも400mlの尿を排出する必要があります
この400mlとは、体の中から代謝産物などのいらないものを腎臓でろ過して体の外へ排出するために最低限必要な量なのです
何が言いたいのかというと、水を摂取しない場合でも
体からは毎日一定量の水分が失われていくのです
ですので、私たちはまず何よりも水を摂取できる環境を探すべきだと言えます
しかしながら、広大な砂漠で水源を見つけるなんて至難の業ですし
もし見つけてもそこに病原体がいたら、下痢や嘔吐を引き起こしてむしろ水分をうしなっていきます
では、どうすればいいのでしょうか?
ここで、コアラを思い出しでください
彼らは水を飲む必要がありましたか?
なかったですよね
ではなぜ飲まなくてもよかったのでしょうか??
そうです、ユーカリから水分を摂取しているからですよね
これを砂漠に置き換えて考えてみましょう
さあ、周りを見渡してみてください
ありましたか?
ない?
いやいや、ユーカリなんてないですよ?
違うんです、砂漠で探すべきなのは、サボテンです
サボテンというのは、意外にも水分に富んでいる植物なんです
だから、サボテンを裂くことで水分を得ることができます
さらに、大きさにもよりますがサボテンを日陰にすることもでき
もし大量に植生していたなら、しばらくは動かなくてもよくなって、コアラみたいにじっとしていることもできてしまうんです
そろそろ終わりですが、
なんと今日はみなさん、コアラからサバイバル術を学べましたね😋
もし砂漠で迷ってどうしようって時は、コアラを思い出してどうか生き延びてください
この記事も、動物の生態と医学を絡めた話となってます!!
ぜひ読んでみてください^_^
5/30 生き物は慣れることでいきていく
こんばんは!!!
いつも読んでいただきありがとうございます!!
コロナがだいぶん落ち着いてきて、少しずつ日常が戻ってきたな~と感じ始めたこの頃ですが、
カレンダーを見て驚愕してしまいました🤐🤐
もう5月が終わるんですね…
3月の終わりごろ、コロナがやばいと本格的に騒ぎ出し始めたころは毎日が戦々恐々していて、まだ三月なのかと思っていたことを覚えております~_~
それが気づけば、あれよあれよと月日は流れていたみたいで、もう5月の残すところ2日となってるんですね
年をとると時間の流れが速く感じるといいますが、まさにそれをコロナ期間に勝手に体感してました
毎日がおんなじ日々の繰り返しで、作業のような日々を繰り返していました
この現象は、何も私たちだけが感じているものではなくって、
19世紀のフランスの偉大な哲学者ポール・ジャネーも感じていたみたいで、このことに関して研究をしていたみたいです
彼によると、年をとると時の流れは本当に早く感じるみたいで、
だいたい年齢分の1くらいになるみたです
この法則をジャネーの法則といいます
年をとるほど時間に、じゃね~(じゃあね~)って感じなんですかね😂
しかしながらこのような慣れていく話は、別に時間の感じ方に限った話ではないんです
私たち人間は、順応や適応など周りの環境に慣れていくことで、厳しい世界を生き残ってきています
実感しやすいとこだと、スポーツがまさにこの慣れというものを巧みに利用しています
筋トレは、体が負荷に対して慣れる過程で筋繊維を大きくしていき筋肥大をしていきます
いろいろなスポーツの基礎的な練習では、繰り返し同じ動作を行うことで、その動作に慣れていき、その結果体が勝手に動いてしまうような状況を作り出していきます
また、順応を使ったトレーニングとしては、高山トレーニングも有名です
高山トレーニングについては、それだけでかなり面白いものなので
また後日詳しく話しますね
このように、私たちは体が本来持ち合わせている慣れるという機能を生かして生活を行っています
ですがうまく使いこなしている一方で、この慣れるという機構は時に
私たちに牙をむくこともあります
その確たる例は、がんです
もちろんがんにも様々な機序があるため一概にいうことは言えませんが、
がんの中には、刺激に対して適応しようとした結果、もしくはその最中に
突然変異を起こしてしまった結果、がん細胞が出来上がってしまい、それが増殖していくという機序が存在しています
この最たるものは、喫煙が起因していると考えられている肺がんや喉頭がんです
もっと身近な例だと、肩こりや腰痛も体が無理な姿勢や、長時間の静止状態に順応してしまった結果おこるものだといえます
いかがだったでしょうか、
このように私たちの人生というものは、慣れという行為で構成されているといっても過言ではないことがわかります
習慣を制する者は人生を制する
とはよくいったものですね
運動に関して、こちらも面白いのでぜひ読んでみてください!!
5/29 赤ちゃんに”はちみつ”はご用心!??
こんばんは!!!
いつも読んでいただきありがとうございます!!
いきなりみなさんに質問なんですが、
はちみつって好きですか??🍯🍯
私ははちみつ教信者かってくらいはちみつを愛してやまない人でして、今でははちみつ狂へと変貌をとげ始めています
朝はヨーグルトと共に、勉強中は紅茶やコーヒーにアクセントとして加えて、おやつのパンケーキにははちみつシロップをこれまでかとかけて、夜のリラックスタイムにはホットミルクにはちみつをひと掬い、
私の一日ははちみつに始まり、はちみつと過ごし、はちみつに終わります
そんなはちみつ卿にもうすぐなってしまいそうな私ですが、最近勉強していて愕然としたことがありますO_OO_OO_O
なんと赤ちゃん、とくに1歳未満の生まれたての赤ん坊にははちみつは少々危険な食べ物みたいなんです
無知な私は、もれなく自分に子供が出来たらはちみつ教に入信させようと密かに考えていたので、この事実を知った時
まるで全身の血液が、はちみつに変わってしまったかのように重たく感じました
(たぶん、食べ過ぎでもう変わりかけかけてますが…😮)
すみません、はちみつの話になるといつもよりテンション上がって、おふざけが過ぎてますね😅😅
さて、ここからは少し真面目にはちみつが乳児にどうして危険なのかを話していきます
というのも、この事実なかなか広まっていないみたいで
赤ちゃん向けのはちみつを使った料理とかも紹介されてしまっています
では、どうしてはちみつが赤ちゃんに対して危ないのでしょうか??
単刀直入に申しましょう
ボツリヌス菌です
この菌が含まれている可能性が高いため、赤ちゃんにとっては危険な食べ物となっているのです
ボツリヌス菌は学名を、Clostridium botulinum といい、グラム陽性の大桿菌で偏性嫌気性菌です
このボツリヌス菌は、私たちの周りに広く存在していて、特に土壌や海、川、湖などの土砂中に分布しています🏞
そして極限状態、例えば高温におかれると芽胞という状態に入ることで生き続けることができる菌でもあります
この菌は、偏性嫌気性菌であるため酸素がない状態を強く好みます
つまり、芽胞の状態で真空状態のような嫌気状態に置かれたときに芽胞が発芽し、ボツリヌス毒素という毒素を産生し始めます
この毒素は、神経筋接合部において、アセチルコリンが分泌顆粒から放出されるのを阻害していきます
アセチルコリンが分泌されなくなったことにより、神経から筋への情報伝達がうまくいかなくなり、筋マヒが生じます
このような機構であるため、症状としては眼瞼下垂や構音障害、嚥下障害、重篤な場合は呼吸筋や咽頭筋の麻痺によって呼吸障害を引き起こします
しかしながら、感覚神経への障害が見られないことも特徴の一つです
ではどうして、はちみつが特に危険なのでしょうか?
それははちみつの製造過程にあります
通常はちみつは採取された後、加熱処理を行われ真空詰めされます
ここで思い出してほしいのは、ボツリヌス菌は高温状態でも芽胞を形成することで生き延びることができること
それと、嫌気性状態に陥った時にさかんに活動することです
つまり、もしはちみつにボツリヌス菌が混入していた場合
加熱によって生き残り、そして瓶詰されたあとそのなかでどんどんと増えていくのです
ではどうして私たちは大丈夫で、赤ちゃんだけがその影響を受けるのでしょうか?
それは、生まれて間もない赤ちゃんの腸内細菌叢は未熟であり、ボツリヌス菌が付着しそのまま生き残ることができてしまうためです
1歳を超えてくると、腸内細菌叢もしっかりしてきてボツリヌス菌はそれらに勝てず、影響が出てこないということです😌
さてさて、なぜ赤ちゃんにはちみつをあげていけないかは、もうお分かりですよね??
どうか心に留めておいて、赤ちゃんができたときにはお気を付けください^_^
赤ちゃんには、3密だけでなく、8蜜にも注意していこう🤔
こちらもおススメです🤗
5/28 運動後の水のがぶ飲みにご用心
こんばんは!!
いつも読んでいただき、ありがとうございます!!!
緊急事態宣言も解けて、私の学校ではやっと部活が再開できそうでかなりわくわくしております😙😙
ただ、もう部活が禁止になってはや2ヶ月
体がなまりになまって、この前久しぶりに動いたときに、びっくりするくらい重たく感じました
重すぎて鉛かよ~って…
さ~て、皆さん少しは涼しくなりましたか???😗
冗談はこのへんにしておいて
激しい運動をするときに、皆さんに少し覚えておいてほしいことがあります
激しい運動をしてる時や、終わった後って汗もだらだらかいて喉もからからに乾きますよね
私も、ランニング終わりは喉が干からびて、水を求めて動き回ります🐕🐕
でも、そんなときあまりやってはいけないことがあります
それは、水のがぶ飲みです!!!
いくら喉がからからで、平泉成みたいなかすれた声しかでなくても
運動終わりで、汗を出しまくった後に水をがぶ飲みすることは、下手をすれば命に関わるような行動なんです
理由を説明すると、
今回の大事なポイントは、汗を大量にかいているという点です
さてみなさん、汗にはなにが含まれているでしょうか??
そうです、塩です!
もっと具体的にいうと、NaClですね
つまり大量に汗をかいているという状態は、体内から大量のNaClが失われていっているという状態なんです
ここで、皆さんが体外に出している汗というのは、体内にある水分の内、細胞外液と呼ばれる部分にあたります
細胞外液とは、文字通り細胞の外に存在している体液のことで、血液の液体成分である血漿と細胞間を満たしている間質液のふたつが細胞外液です
残りの体液は細胞内液と呼ばれているのですが
この細胞外液と細胞内液は、浸透圧が同じになるように互いの間を水が行き来していきます
ここまでの話で、皆さんが汗を大量にかいているとき、体液がどのような変化を起こしているのかを考えていきましょう
先ほども話したように、汗にはNaClが多く含まれています
つまり汗をかいていくと、細胞外液のNaClの濃度が減少していき、細胞外液が細胞内液に対してどんどんと低調に、すなわち浸透圧が低くなっていきます
こうなると、体液の浸透圧を等しくしていくために細胞外液から細胞内液へ水が移動していきます
ここで考えてみてください
汗をかくことで、細胞外液は失われ、浸透圧によっても更に細胞内液へも移動していきます
こうやって細胞外液が減少していき、喉の渇きとして現れてきます
この喉の渇きに応じて、皆さんは水を摂取しようとします🍼
このとき、水を大量に飲んでしまうと、細胞外液は増加しますが
それと同時に、細胞内液も増加していきます
なぜかというと、水というのは体液に比べて低調であるために、細胞外液の浸透圧は水を飲むと、下がっていってしまうためです
細胞内液が増えていくと、細胞はどんどんと膨らんでいきます
この状態を浮腫と呼ぶのですが、これが脳で起こってしまうと、脳は頭蓋骨という入れ物にしまわれているために
膨らむことができず、圧迫され、最後には意識を失って倒れてしまうんです
もしこの時打ち所が悪ければ、そのまま死んでしまうこともあり得ます
このような一連の流れが起こりうるために、運動後のような汗を大量にかいている時には、水ではなくスポーツ飲料などの体液と等張の水分を摂取しましょう
正しい知識で、楽しく運動していこう!😸😸😸
5/27 なんで年をとると痩せにくくなるの?
こんばんは!!!
いつも読んでいただきありがとうございます!!
最近どんどんと暑くなってきて、夏が近づいてきてるな~と感じております😓😓
今年の夏は、例年のようにみんなで集まって出かけるということができないかもしれませんが、やっぱり海とか山とかに出かけてリフレッシュしたいです>"<
ただ、夏のお出かけって何かと露出が多めになる時期で、毎年のように夏までには恥ずかしくない体形になんて思うのですが、気が付いたころには夏が始まり、そして夏が終わっていきます…🥶
そして、毎年のように感じることは、年を重ねていくごとに痩せにくくなってるような気がしてます
まあほとんど何もしてないので気がする程度ですけどね
でも私のお父さんとかみると、みるからに昔よりぽっこりしてきていて、あながち間違ってないのかなーとも思います
さてさて、この年を重ねていけばいくほど痩せにくくなる現象、名付けて「ぽっこりお父さん現象」なんですが、もしかしたら生化学の知識で説明できちゃうかもなんです
みなさん、生化学で電子伝達系ってやりましたよね
さらっと解説すると、体の中で行われるさまざまな代謝経路から生み出された電子からATPを産生していく工場のようなものです
この工場である電子伝達系は、5つの複合体から構成されていて、まず複合体の1~4で電子を運んでいき、このときに電気的な勾配を作っていきます
そして最後に複合体の5において、この勾配を使ってATPをつくる機械を動かすことでATPを産生していきます
基本的な電子伝達系はこんな感じなんですが、電子伝達系にはもう一つ特別なものが存在します
ATPを産生しないものがあるんです
びっくりですよね、電子伝達系はATPを作る工場だとかいっておいて、そうじゃないのもありますとか
でも実際あるんです
でも基本的な働きはATP産生型とほぼ同じです
複合体の1~4で電子を運びながら電気的な勾配を形成していきます
さて、なにが大きく異なるのかというと、複合体5にATPを産生する機械がなく、その代わりにサーモゲニンと呼ばれる脱共役タンパク質が存在しています
このサーモゲニンによってせっかくつくった勾配は、そのまま膜を介してもとに戻っていきます
なんか無駄遣いしてる感じですよね
でもです、この勾配が戻るときにものすごい熱を発生していくんです
イメージとしては、勾配が電池で、その使い道が機械を動かすのか、それともドライヤーみたいに熱として放出されるのか、使い道が2通りあるってことです
そしてこの熱を産生するミトコンドリアというのは、褐色脂肪細胞にふくまれています
そしてそして、なんとこの褐色脂肪細胞、加齢とともにどんどんと減少していって、赤ちゃんでは体全体にあったのが、大人になると肩のまわりにほんの少し残すのみになってきてしまいます
このせいで、加齢とともに基礎代謝が落ち、お父さんたちはおなかがぽこぽこしてくるんです
加齢による変化なんで仕方ないっちゃ仕方ない部分もあります
しかし!
そんなお父さんたちでも、もちろん私でも、皆さんでも
肩の周りにはまだまだ褐色脂肪細胞たちは存在してくれてるんです!
だから、肩をくるくる回して、肩甲骨の可動域を上げてやると、基礎代謝を上げることができて、痩せやすくなる可能性を秘めています
もし夏までに少しでも痩せて、見せられるボディにしようと考えてるそこのあなたは、今日からとにかく肩を意識して使ってみてください