6/11 エイズが勝てる人がいるらしい?
こんばんは!!
いつも読んでいただきありがとうございます!!!
みなさんエイズという言葉は聞いたことがあるでしょうか??
正確にはAIDSと書き、日本語の正式名称は「後天性免疫不全症候群」といいます
そしてこのAIDSの原因となるのが、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスになります
このウイルスは体液の接触により伝播されて、
感染している人との性行為や感染者の血液を誤って輸血をしてしまった時に感染してしまいます
さてこのAIDSなんですが
ほとんどの人がウイルスを体内に取り込んだら最後、
必ず感染してしまいそして不治の病だと思っていると思います
しかしながらこの考えはかなり間違っています
まず、今の医療においてAIDSは決して不治の病ではなくなっているということです
様々な薬剤が開発されてきており、かなり進行を遅らせることができるため
発症する前に一生を終えてしまうような人たちも出てきています
そのためエイズにかかってしまったら必ず死んでいしまうという考えはもう昔のものになりつつあります
そして、HIVが体内に入ってしまったら必ず発症するということに関しては
なんとHIVの侵入を許してしまっても
AIDSを発症することなく、HIVに勝つことができる人がこの世には存在しています
さて、それがどういう人なのかというと
「エリート・コントローラー」と呼ばれている人たちです
いかにもAIDSに打ち勝ちそうな名前の人たちなんですが
一体どういう人なのかというと
リンパ球、とくにT細胞に突然変異が起こっている人たちなのです
どういう変異が起こっているのかということに関して説明する前に
まずさらっとAIDSがどのように発症するのかについて話していこうと思います
まずこのAIDSとはどのような病気なのかというと
HIV感染によって体内のCD4T細胞が著しく減少してしまい
そのことにより免疫力がかなり低下してしまっている病気です
このCD4T細胞とは、免疫反応を引き起こすことに関わっているT細胞になります
そして免疫力が低下しているために
普通の人では大丈夫な病気に対しても戦うことができなくなり
最終的に死に至る、というのがAIDSなのです
つまりHIVが直接私たちを苦しめ、死に至らしめるというわけではないんですよね
そしてHIVがCD4T細胞に対して影響を与えるためには
まずCD4T細胞にくっつく必要があります
どうやってCD4T細胞を認識してくっつくのかというと
CD4T細胞の表面にある特異的な受容体を利用しているんです
そして「エリート・コントローラー」と呼ばれる人々のCD4T細胞には突然変異が起こることで、この受容体を失っているんです
だから「エリート・コントローラー」と呼ばれる人がHIVに感染しても
AIDSが発症することはありません
ではこのような変異をもっているのはどういう人なのか
それは北ヨーロッパにすむ白人だと言われています
なんだーとがっかりした人も多いでしょう
もしかしたら自分が「エリート」ではないか?
と密かに期待していたと思いますが😅
そういう人は一回自分の祖先をたどってみてください
もしかしたらひーひーおばあちゃんあたりが北ヨーロッパの白人かもしれませんよ
ここでもう一つの疑問が浮かぶ人もいると思います
なんで北ヨーロッパの白人だけなんだ、と
これにはちゃーんと理由があるんです
それは、今は亡き「天然痘」です
実はこの天然痘もHIVと同じ受容体を用いて私たちに影響を与えていました
なので天然痘が特に流行した北ヨーロッパの人々はそれに対して抵抗するために
遺伝子が突然変異をおこしたのでは?と言われています
医学はここではおわりませんよ
仕組みがわかってしまえばこっちのものなんです
それを利用してあげればいいんですから
つまり現在では、受容体を阻害する薬が開発されて
「エリート・コントローラー」でない私たちでも
HIVが結合できないCD4T細胞を持つことができて、感染しにくくすることができるようになってきています
凡人の私たちでも薬一つで「エリート」になれる時代になってきましたね
まあ、エリートになったところで
「エリート・コントローラー」と呼ばれる人には勝てませんけどね🤨
だって向こうはコントローラー持ってるんですもん
結局誰かに操られるなんて
HIVに操られないようにしたら今度はコントローラーに操られるとか
なんて皮肉なんでしょう笑
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